ネジマキの映画感想

旧作、新作、関係なく観た映画の感想を書いています。

3DCGアニメーション『シュガー・ラッシュ』を観た!

TVゲーム好きにオススメ。映画好きにもオススメ。両方好きな人はマストな1本です。

ゲーム愛、映画愛、両方があり多幸感に満ちてます。

 

 

 

監督はリッチ・ムーアさん。この方はテレビアニメーションで活躍されてた方で有名な所だと『ザ・シンプソンズ』など手がけていた方で同作で、エミー賞(アメリカのテレビの賞)なども獲得されている手腕の持ち主です。この映画の中ではサワー・ビルとストリートファイターのザンギエフの声も担当しています。

音楽は『キック・アス』『X-Men:ファーストジェネレーション』『キャプテン・フィリップス』など幅の広い音楽性も持っているヘンリー・ジャックマンさん。

製作総指揮は『トイストーリー』で3Dアニメーションの未来を切り開いた内の1人、ジョン・ラセター御大。

 

 

全編を通して作り手のゲームへの愛が伝わるとても可愛らしくカラフルな映画で、物語の流れもテキパキしていたと思います。

 

冒頭とラストのラルフの台詞がいい具合に伏線になっていて思わずグッときてしまい、その流れでのラストの少し大人な終わり方も良かったと思います。

細かい部分で申し上げますと、ゲームへの愛という点でいうと、冒頭のカウンセリングのシーンでザンギエフが喋っているカットに少しクッパが見切れていたりするのが、思わずニヤニヤしながら見てしまいました。

個人的にはこの映画内のゲーム「フィックス・イット・フェリックス」のモブキャラの8ビットアクション、特に集団ダンスシーンでは思わず爆笑しそうになりました。てか爆笑しました

 

その他だと、ヴァネロペも個人的にはなかなか良いキャラだと思いました。ラストのお姫様落ちはちょっとどうかな?とも思いましたがそのあとすぐ「私は私よ!」とドレスから抜け出る部分もあっけらかんとしていて好印象を覚えました。

 

少し気になる部分も書かせて頂きます。

1,ボスキャラのターボが悪いキャラというよりも個人的には可哀想なキャラに思えたので少し救いが欲しかったような気がします。

2,モブキャラの8ビットアクションを乱発し過ぎのような気がしました。とても楽しい動きなのですがフェリックスの8ビットアクションが演技という描写があったので他のキャラも演技で、楽しいときに思わずその動きをしてしまうという感じにすれば、たとえば前半のパーティーシーンでラルフ登場前は8ビットアクションしていて登場後は8ビットアクションをやめてしまうという演出にすればもっと素直に笑えたと思いますし、後半のラルフが帰ってきたシリアスなシーンももう少し効果的に見えたのではないかなと思いました。

3,中盤の沼に落ちるシーンのフェリックスと軍曹のやり取りはもう少しどうにかならなかったのかと思います。寒いです。

4,ヴァネロペのドレスが抜け出した後の選挙がどうたらの台詞は蛇足ではないか?と思います

まぁ、上記の4つの部分に関しては文句というより好みですね。

世界観の構築具合やディティール、なによりもキャラクター達の感情が無駄なくしっかりと描かれていたと思いますのでとても楽しませて頂きました。