『アイアンマン3』を観た!
近年、もっとも成功したアメコミ映画なのは、間違いないでしょう。
そのシリーズの完結篇です。
監督はシェーン・ブラックさん。
80年代の大味なアクション映画の脚本を多数手がけていて、今作でも少し懐かしい感じのするアクション場面が多いです。
主役のトニー・スタークを演じるのはロバート・ダウニー・Jrさん。
冷静に考えると、大作アメコミ映画に若手イケメン俳優じゃなくて、おじさん俳優っていうのはかなり新鮮ですが、アイアンマンシリーズの成功は間違いなくこの人の魅力が大きいと思います。
音楽はブライアン・タイラーさん。いままでのアイアンマンの音楽はAC/DCなどの80年代のハードロックなイメージが強いですが、今作ではストレートなヒーロー映画の音楽で、特にエンディングのテーマソングは、これだけで、ご飯3杯はいける出来栄えです。
冒頭から一気に引き込まれラストまで全く退屈せずに楽しみました。
トニースタークの今までの自己の喪失と新たな自己の獲得を、アイアンマンスーツの破壊と創造に合わせて、暗くなることなく明るくノリノリで、上映時間130分にきっちりとつめこまれて、とても良かったと思います。
ラストのボスの倒され方も個人的にはぶっ飛んでて良かったです。だってすげー楽しかったですもの。
個人的に好きなシーンはスカイダイビング救出シーンが最高ですね。
極限状態でのストレートな人命救助シーンはそれだけでテンションが上がりますし、その中でもトニー・スタークが軽口を忘れないで人を助けるシーンは、なかなかクールで本当に最高でした。
不満な部分は、予告編でのアイアンマン一家大集合のシーンがあるのですが、観たくなかったですね。ただ予告編を観ても観なくてもあのシーンは最高にあがるのは間違いないので情状酌量の余地はあるとは思います。
全体にアイアンマンスーツでのアクションが少なく、生身のアクションが多いのでその部分での不満が少し残ります。
それに関係してですが、アイアンマンスーツの装着シーンはもっとカッコつけて装着して欲しかったです。
『アベンジャーズ』のマーク7装着シーンが最高だっただけにちょっと寂しかった気がします。
と不満もありますが、実はエンディングロールでのアイアンマンの今までの戦いをダイジェスト風に見せて、ヒーロー映画っぽい良い意味でバカっぽい音楽が流れる感じが最高にテンションが上がったので、そのエンディングロールだけでも不満点がご破算になるくらいテンションが上がりました。
個人的にはアイアンマン前2作よりも上をいく楽しい作品でした。