ネジマキの映画感想

旧作、新作、関係なく観た映画の感想を書いています。

マーベルヒーロー映画『アントマン』を見た!

最近、マーベルヒーロー映画は暗いトーンになっているのが多いですが、久々にカラッと明るいヒーロー映画でなかなか面白い映画でした。

 

 

監督はペイトン・リードさん。いままでは『チアーズ!』や『イエスマン YESは人生のパスワード』などコメディ映画などを中心に撮られてきた方で、今回は大抜擢と言える人選です。

 

元々は『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』などのエドガーライトさんが監督として進んでいた企画で、原案、脚本にはクレジットが記載されています。

 

主役にはポール・ラッドさん。よく知らない方ですが、どことなくベン・スティラーイーサン・ホークを足して2で割ったような感じで二枚目も三枚目もいけそうな感じの素敵な俳優さんでした。

 

「身長1、5センチになれるヒーローを描いた映画」とストーリーを聞いた時、個人的には「そんなの面白いかな?」と思ったのですが、これがとっても面白かったです。

 

まず主人公がとても良い、いままでのマーベルヒーロー映画の主役は天才だったり神様だったり、人体実験を受けた超人だったりして、その背景には、軍事産業の負の側面を背負っていたり、戦争の影があったりと、なんとなく壮大感があったのですが、今回の主人公はそんな壮大感はありません。

 

端的に言ってしまうと「ヒーローになって娘にカッコイイって言われたい!」というのが、主人公の原動力です。

その規模感のせいか今回の主役、アントマンは妙に息切れが似合うヒーローです。

 

この規模感がまさにアントマンといったところですが、この規模感が映画全体にあるコミカルな雰囲気とマッチしていてなかなか良いです。

 

コミカルな雰囲気でいえば、例えば仲間が主人公に何かを説明する時に、非常に早いテンポで無駄話をしつつ、話を進める時の感じが非常に笑えます。

ここら辺は、いままでのマーベルヒーロー映画にないテンポ感で新鮮で、エドガー・ライト色が強く出ていて面白いです。

 

アクションシーンもなかなか良くて、小さくなった時のアクションをその大きさのカメラで写してる時は大迫力で「すげー迫力だー!」と思いながら見ていると絶妙なタイミングで実際の大きさで起きてることを写します。

 

予告編で、機関車のおもちゃが敵に当たるシーンがありましたが、全体的にその雰囲気のアクションシーンが満載なので飽きないで観れます。

 

なんで、基本的にはテンポが良く、一人の男の再生を描くコメディタッチのオススメできるヒーロー映画なんですが、最近のマーベル映画は前作の映画、今回でいうと『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』が多少関係しているので、余裕があれば他のマーベルヒーロー映画を見てからの方が楽しめるんじゃないかと思います。