ネジマキの映画感想

旧作、新作、関係なく観た映画の感想を書いています。

人気アニメーション劇場版『まどかマギカ[新編]叛逆の物語』を観た!

テレビ版は未見、前作の劇場版は両方観ている。という具合での感想です。

 

 

 

監督は新房昭之さんで、TVシリーズの方も監督されてます。

脚本は虚淵玄さんで、主にアニメーション作品の脚本をやられてますが、2013年〜2014年の『仮面ライダー鎧武』などの脚本をやられてます。

 

 

まず前作の感想から述べさして頂きますと、観る前までは可愛い絵柄で結構エグい描写があるくらいの作品なんだろなぁと高を括ってみたら、成長、友情、因果、更にタイムリープやインベーダーなどSF的な要素、そしてある種のヒーロー誕生潭とか色々な要素をハイスピードに(前2作を一気に観たからかもしれませんが)ぶち込んだテンションの高い面白い映画だと思いました。

 

で今回の作品の感想ですが、色々な要素をぶち込んだテンションの高い映画でやっぱり面白かったです。

まず映像が面白かったです。魔界のシーンはちょっとエグミが減ったような気がしましたが、やっぱりすごいと思いましたし、むしろ魔界のシーンではない前半の日常のシーンでは前作よりちゃんと理由がある不気味さ、全てが嘘で構築されている感が増していて物語的にも良かったと思います。

 

あとバトルシーンも良かったとですね。前半の5人そろい踏みのバトルシーンは最初少しギョッとしましたが、短いながらそれぞれのキャラクターの特性を出しながら戦っていたのはやっぱりテンションが上がりました。

そのあとの戦いでも、『リベリオン』のガン=カタオマージュが楽しかったですし、ラストの戦いもベタな展開でしたが少しグッときました。世界観もちょっと違いますが『ダークシティ』ぽくて好きな要素ぶち込んで来ている制作者のハイな感じがして良いですね。

ちょっと気になった点は、これはしょうがない事かもしれませんが前二作よりも表面的な面白さは増しているけど内面的な面白さが少し減退しているような気がしました。

前2作の根底にある要素は色々な事柄に変換可能な強度の強く求心力を持った物語だったと思うのですが、今回の作品はなんと言いますかメロドラマっぽい印象を受けました。

 

その事自体が悪いわけではないですし、私自身メロドラマも好きですが、前作が「要素が置き換え可能な物語」だったのに対し、メロドラマ的な今回の作品はどうしても「観る事を楽しむ物語」に感じるというか…どうしても客観的な視点になってしまい、テンションがちょっと下がりました。

でも少しでも興味のある人は観て損はないでしょう。あとSF映画好きにもオススメ!