ネジマキの映画感想

旧作、新作、関係なく観た映画の感想を書いています。

『ラストスタンド』を観た!

アメリカ、日本での興行収入は惨敗したようですが、内容なとっても面白い映画です。

結構おすすめ映画。

 

 

 

主役のレイ・オーウェンズ保安官を演じるのは、アーノルド・シュワルツネッガー、『ターミネーター3』以来の主演なので、10年ぶりの主演作です。

監督はキム・ジウンさん。『甘い人生』『グッド・バッド・ウィアード』『悪魔を見た』で評価されてます。個人的にオススメなのは、『悪魔を見た』で、容赦ないバイオレンス映画です。本作では、撮影監督、音楽監督、現場の編集スタッフをキム・ジウンさんのチームで乗り込んでいっているので、普通のハリウッド映画とは違った趣があります。

 

 

全編通してサクサクと物語が進行しますし、中盤の銃撃戦も静かな部分と動きのある部分のバランスがあって良かったですし、特に終盤のコーン畑の中を失踪するカーチェイスからの橋の上の格闘シーンの流れはとても楽しかったです。

そのラストの橋の上での格闘の戦い方も素晴らしく敵のボスは素早い動きで関節技を決めようとしますが、対するシュワルツネッガーさんの攻撃方法はぶん殴る&体当たりと潔すぎる攻撃方法で思わず、「やっぱりシュワちゃんは最高だなぁ」と思わずシュワちゃんが好きな人は目頭が熱くなる戦い方です。

 

シュワちゃんに関して言えば、かなり良い意味で老けてます。

もともと顔が劇画調なのも相まって、シワの多い顔が年輪を感じる良い顔で物語の中でもキャラクター演出の一つとして顔一発で成り立ってる感じで良いですね。

 

ストレートに面白いかと思うと不思議な趣を持っている映画でもあります。

例えば序盤で若い副保安官のジェリーが死ぬシーンがあるのですが、そのシーンの後に一人位家族がいても良さそうな場面でも一切家族が出てこなかったり、逆にオーウェンズ保安官のチームが妙に疑似家族っぽい雰囲気があったりしたのが不思議に感じました。

 

全体に田舎町が舞台になっているので、閉塞感のある雰囲気になっているのですが、その閉塞感が田舎町の保安官とその仲間たちが凶悪犯罪者と戦うのにいい雰囲気を出していてなかなか、不思議な面白い映画だと思いました。